マンションを売却したいけれど、「内覧対応が面倒」「居住中だから見せたくない」「忙しくて時間がない」という理由で、内覧なしで売却できないかと考えている方は多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると、マンションの内覧なし売却は十分可能です。ただし、適切な方法を選択し、メリットとデメリットを理解した上で進めることが重要になります。
この記事では、不動産売却の専門家として、内覧なしでマンションを売却する具体的な方法から、成功のポイント、注意すべきリスクまで、包括的に解説いたします。あなたの状況に最適な売却方法が見つかるはずですよ。
1. マンション売却で内覧なしは本当に可能?
「内覧なしでマンション売却って、本当にできるの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。実は、不動産業界では内覧なしでの売却は決して珍しいことではありません。
国土交通省の調査によると、不動産売買において買取業者を利用した取引は年々増加傾向にあり、これらの多くが内覧なしで成立しています。特にマンションの場合、間取り図面や築年数、立地条件などの情報が豊富にあるため、内覧なしでも判断しやすい物件と言えるでしょう。
内覧なし売却が可能な理由をもう少し詳しく説明しますね。
マンションが内覧なし売却に適している理由
標準化された構造:マンションは戸建て住宅と異なり、間取りや設備が標準化されています。同じマンション内の他の部屋や、類似物件の情報から室内の状況を推測しやすいのです。
豊富な情報:築年数、管理状況、修繕履歴、共用部分の状態など、判断材料となる情報が多く存在します。これらの情報があれば、内覧なしでも物件価値を適切に評価できるんです。
立地の重要性:マンション売却では「立地」が価格に与える影響が大きく、室内の細かい状況よりも駅からの距離や周辺環境の方が重視される傾向があります。
2. 内覧なしでマンション売却する5つの方法
それでは、具体的にどのような方法で内覧なしの売却が可能なのか、5つの主要な方法をご紹介します。それぞれの特徴を理解して、あなたの状況に最適な方法を選んでくださいね。
方法1:不動産買取業者の利用
最も確実で一般的な方法が、不動産買取業者への売却です。買取業者は物件を直接購入するため、一般の購入希望者への内覧対応は必要ありません。
買取業者は豊富な経験と専門知識を持っているため、図面や物件資料、周辺相場の情報だけで適正価格を算出できます。「でも、買取だと安くなるんじゃない?」と心配される方もいらっしゃいますが、内覧対応の手間や時間コストを考慮すると、必ずしも損とは言えませんよ。
方法2:オンライン内覧・バーチャル内覧の活用
最近注目を集めているのが、VR技術や360度カメラを使ったバーチャル内覧です。これは厳密には「内覧なし」ではありませんが、売主が立ち会う必要がないという意味では、従来の内覧とは大きく異なります。
事前に専門業者が室内を撮影し、購入希望者はオンラインで物件を確認できます。コロナ禍以降、この方法を導入する不動産会社が急速に増えていますね。
方法3:居住中物件として現状販売
「居住中につき内覧不可」として販売する方法もあります。この場合、外観や共用部分、間取り図面などの情報のみで購入判断をしてもらうことになります。
立地が良く、人気のあるマンションであれば、この方法でも購入希望者が現れることは珍しくありません。特に投資用物件を探している方や、リノベーション前提で購入を検討している方には受け入れられやすいですね。
方法4:不動産オークションの利用
不動産オークションでは、入札者が事前に物件情報を確認し、入札で価格を決定します。内覧は基本的に行わず、提供された資料のみで判断することが一般的です。
オークション形式のため、競争により市場価格に近い金額で売却できる可能性があります。ただし、最低落札価格の設定など、慎重な準備が必要になります。
方法5:投資家向け直接販売
不動産投資家は利回りや立地条件を重視するため、室内の詳細よりも収益性を優先して判断する傾向があります。投資家ネットワークを持つ不動産会社に依頼すれば、内覧なしでの売却も十分可能です。
賃貸中のマンションであれば、この方法が特に有効ですね。入居者がいる状態での内覧は困難ですが、投資家であれば賃料収入や利回りの情報があれば判断できます。
3. 内覧なしのメリット・デメリット比較
内覧なしでの売却を検討する際は、メリットとデメリットをしっかりと比較検討することが大切です。以下の表で詳しく比較してみましょう。
| 項目 | 内覧なしのメリット | 内覧なしのデメリット |
|---|---|---|
| 時間・労力 | ・内覧対応の時間が不要 ・掃除や片付けの必要なし ・スケジュール調整が簡単 |
・買い手の選択肢が限定される ・売却期間が長期化する可能性 |
| プライバシー | ・生活感を見せる必要なし ・居住中でも安心 ・個人情報の保護 |
・物件の魅力が伝わりにくい ・購入者の不安が大きい |
| 売却価格 | ・買取なら確実に現金化 ・価格交渉がスムーズ |
・市場価格より低くなる可能性 ・競争原理が働きにくい |
| 売却確実性 | ・買取なら確実に売却可能 ・契約不履行のリスクが低い |
・購入希望者が限定される ・売却まで時間がかかる場合も |
メリットの詳細解説
時間と労力の大幅な節約
内覧対応は想像以上に時間と労力を消費します。1回の内覧につき2〜3時間程度は必要で、事前の掃除や片付け、当日の立ち会いなど、かなりの負担になりますよね。特に平日働いている方にとって、土日の貴重な時間を内覧対応に充てるのは大きなストレスです。
プライバシーの完全な保護
居住中のマンション売却では、生活感のある室内を他人に見せることに抵抗を感じる方も多いでしょう。内覧なしであれば、このような心配は一切ありません。小さなお子さんがいる家庭や、在宅ワークをされている方にとっては特に大きなメリットです。
確実性の高い売却
買取業者を利用する場合、査定に納得すればその場で売却が決定します。一般売却のように「購入希望者が現れるかどうか分からない」という不安がありませんね。
デメリットへの対策
デメリットがあるからといって、内覧なし売却を諦める必要はありません。適切な対策を講じることで、これらの問題は最小限に抑えられます。
価格面での対策:
複数の買取業者から査定を取得し、最高価格を提示した業者を選択しましょう。また、オンライン内覧を活用すれば、一般売却に近い価格での売却も可能になります。
売却期間の短縮:
物件の魅力を最大限にアピールできる資料作りが重要です。間取り図面だけでなく、眺望写真や共用部分の写真、周辺環境の情報など、充実した資料を準備しましょう。
4. 内覧なしで売却する際の注意点とリスク
内覧なし売却には多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点やリスクも存在します。事前にしっかりと理解しておくことで、トラブルを避けることができますよ。
価格査定の精度について
内覧なしの場合、買取業者や購入者は実際の室内状況を確認できません。そのため、想定よりも室内の状況が悪い場合、後から価格調整を求められるリスクがあります。
このリスクを避けるため、査定依頼時には正確な情報提供が欠かせません。「少しでも高く売りたい」という気持ちから、瑕疵や問題点を隠したくなる気持ちは理解できますが、後々のトラブルを避けるためにも、正直に申告することをお勧めします。
契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)への対応
契約不適合責任とは、売却後に隠れた欠陥が見つかった場合に、売主が責任を負う制度のことです。内覧なし売却の場合、この責任がより重要になります。
対策としては以下の点が重要です:
- 既知の不具合や問題点は事前に全て開示する
- ホームインスペクション(住宅診断)を実施して、第三者による客観的な評価を取得する
- 契約書で責任範囲を明確に定める
- 買取業者の場合は、契約不適合責任免責の条件で売却する
信頼できる業者の選び方
内覧なし売却では、業者選びが成功の鍵を握ります。特に買取業者を利用する場合は、以下の点をチェックしてください:
免許と実績の確認:
宅地建物取引業の免許を持っているか、過去の取引実績はどうか、しっかりと確認しましょう。国土交通省の「宅地建物取引業者検索システム」で業者の詳細情報を調べることができます。
査定根拠の明確性:
「なぜその価格なのか」を明確に説明できる業者を選びましょう。近隣の取引事例や物件の特徴を踏まえた具体的な根拠があるはずです。
契約条件の透明性:
手数料や諸費用、引き渡し条件など、契約に関わる全ての条件が明確に説明されているかチェックしてください。
5. 買取業者を利用した内覧なし売却の流れ
買取業者を利用した内覧なし売却の具体的な流れを、ステップバイステップで解説しますね。全体の流れを理解しておけば、安心して進められるはずです。
STEP1:情報収集と業者選定(1週間程度)
まずは複数の買取業者をリストアップし、それぞれの特徴や条件を比較検討します。インターネットで検索するだけでなく、不動産情報サイトの一括査定サービスを活用するのも効率的ですよ。
この段階で重要なのは、最低でも3〜5社から査定を取得することです。1社だけでは適正価格なのか判断が困難ですからね。
STEP2:査定依頼と物件情報の提供(3〜5日)
選定した業者に査定を依頼します。この際、以下の情報を正確に提供してください:
- 物件の基本情報(所在地、築年数、専有面積、間取りなど)
- 管理費・修繕積立金の金額
- 駐車場・駐輪場の契約状況
- リフォーム・修繕の履歴
- 既知の不具合や問題点
- 売却希望時期と理由
正確な情報提供が、適正な査定価格につながります。「知らない」や「覚えていない」という場合も、正直にお伝えしてくださいね。
STEP3:査定結果の比較検討(2〜3日)
各業者から提示された査定価格と条件を比較検討します。単純に価格の高い順に決めるのではなく、以下の点も総合的に判断しましょう:
| 比較項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 買取価格 | 査定根拠が明確か、相場と比較して適正か |
| 買取時期 | 決済までの期間、売主の希望に合致するか |
| 諸費用 | 仲介手数料、測量費用、その他の負担項目 |
| 契約条件 | 契約不適合責任、引き渡し条件など |
| 業者の信頼性 | 実績、口コミ、対応の丁寧さ |
STEP4:売買契約の締結(1日)
最適な業者を選定したら、売買契約を締結します。契約前には必ず以下の書類を確認してください:
- 売買契約書(契約条件の詳細)
- 重要事項説明書(物件と取引の重要事項)
- 物件状況等報告書(売主からの申告事項)
- 付帯設備表(設備の引き継ぎ状況)
分からない点があれば、遠慮せずに質問してくださいね。契約は一度締結すると簡単に解除できませんから、納得できるまで確認することが大切です。
STEP5:決済・引き渡し(2〜4週間後)
契約締結後、決済日に売買代金の受け取りと物件の引き渡しを行います。決済時には以下の書類が必要になります:
- 権利証(登記識別情報)
- 印鑑登録証明書
- 住民票
- 固定資産税納税通知書
- 管理規約・総会議事録等
- 設備の保証書・取扱説明書等
事前に司法書士や買取業者から必要書類のリストをもらい、早めに準備しておきましょう。
6. オンライン内覧・バーチャル内覧の活用法
最近急速に普及しているオンライン内覧・バーチャル内覧について詳しく解説します。これらの技術を活用すれば、実質的に内覧なしでありながら、物件の魅力を十分に伝えることができますよ。
オンライン内覧の種類と特徴
360度パノラマ写真:
特殊なカメラで撮影した360度写真を使用し、購入希望者が室内を自由に見回すことができます。制作コストが比較的安く、手軽に導入できるのが特徴です。
VRバーチャル内覧:
VRゴーグルを使用して、まるで実際に室内を歩いているような体験ができます。没入感が高く、物件の魅力を最大限に伝えることが可能です。
ライブ動画内覧:
不動産会社の担当者がライブ動画で室内を案内し、購入希望者がリアルタイムで質問できます。双方向のコミュニケーションが取れるのが大きなメリットですね。
オンライン内覧の導入メリット
オンライン内覧を導入することで、従来の内覧なし売却のデメリットの多くを解決できます:
販売機会の拡大:
遠方に住む購入希望者にも物件をアピールできます。特に東京都内のマンションなどは、地方在住の投資家からの関心も高いため、販売機会が大幅に拡大しますよ。
購入者の不安軽減:
実際の室内状況を確認できるため、購入希望者の不安が大幅に軽減されます。「見えない物件は不安」という心理的ハードルを下げることができるんです。
効率的な販売活動:
1度撮影すれば、何度でも活用できます。毎回の内覧対応が不要になり、売主の負担を大幅に軽減できます。
オンライン内覧の準備と実施
オンライン内覧を成功させるには、事前の準備が重要です。以下のポイントを押さえて進めましょう:
室内の整理整頓:
従来の内覧ほど徹底的である必要はありませんが、基本的な片付けと掃除は必要です。特に水回りや玄関など、印象に残りやすい場所は重点的に清掃しておきましょう。
照明の調整:
自然光を最大限活用し、必要に応じて照明も点灯して明るい印象を演出します。暗い室内は実際以上に狭く見えてしまいますからね。
撮影業者の選定:
不動産専門の撮影業者に依頼することをお勧めします。一般的な写真撮影とは異なる技術とノウハウが必要だからです。費用は5万円〜15万円程度が相場です。
7. 内覧なしでも高値売却を実現するコツ
「内覧なしだと安く買い叩かれるのでは?」という不安をお持ちの方も多いでしょう。しかし、適切な戦略を立てれば、内覧なしでも市場価格に近い金額で売却することは十分可能です。
物件資料の充実化
内覧なしの場合、物件資料が唯一の判断材料となります。以下の資料を充実させることで、物件の魅力を最大限にアピールできます:
詳細な間取り図:
単純な間取り図だけでなく、実際の寸法や窓の位置、収納の詳細まで記載した図面を準備しましょう。家具の配置例なども示すと、生活イメージが湧きやすくなります。
設備仕様書:
キッチン、バスルーム、トイレなどの設備の詳細仕様を記載した資料を用意します。特に高級設備や最新設備がある場合は、その価値をしっかりとアピールしてください。
眺望・採光資料:
各部屋からの眺望写真や、時間帯別の採光状況を撮影した写真集を作成します。マンションの大きな魅力の一つである「眺望」をアピールできますね。
周辺環境情報:
駅からの距離だけでなく、スーパー、学校、病院、公園などの生活施設の情報を地図付きで提供します。実際に歩いた時の所要時間も記載すると親切です。
適正価格の設定戦略
内覧なし売却で高値を実現するには、戦略的な価格設定が重要です:
相場調査の徹底:
近隣の類似物件の成約価格を詳細に調査し、自分の物件の競争力を正確に把握します。不動産情報サイトの成約価格情報や、不動産会社の成約事例を活用しましょう。
付加価値の明確化:
自分の物件が持つ独自の価値を明確にし、価格に反映させます。例えば、角部屋、最上階、リフォーム済み、駐車場付きなどの付加価値があれば、その分を適切に価格に上乗せできます。
複数買取業者での競争環境の創出:
複数の買取業者に査定を依頼し、競争環境を作り出します。「A社では○○万円の査定でしたが」といった交渉も可能になりますね。
タイミングを活かした売却戦略
不動産市場には季節性やタイミングによる価格変動があります。これらを活かすことで、より有利な条件での売却が可能です:
繁忙期の活用:
不動産取引が活発になる2〜3月、9〜10月の時期を狙って売却活動を開始します。この時期は購入希望者が多く、競争により価格が上がりやすい傾向があります。
金利動向の把握:
住宅ローン金利の動向を把握し、金利が低い時期や今後上昇が予想される時期には、売却を急ぐ購入者が増える可能性があります。
地域開発情報の活用:
近隣での再開発計画や交通インフラの整備情報がある場合は、それらが公表される前後のタイミングで売却を検討しましょう。
8. 内覧ありと内覧なしの売却価格比較
「内覧なしだと、どの程度価格が下がるの?」という疑問は、多くの売主が抱く当然の心配ですよね。実際のデータを基に、両者の価格差について詳しく解説します。
一般的な価格差の実態
不動産業界の統計によると、買取業者を利用した場合の買取価格は、市場価格の70〜85%程度が一般的とされています。ただし、この数字だけで判断するのは早計です。
なぜなら、一般売却には以下のような諸費用や時間コストが発生するからです:
| 項目 | 一般売却 | 買取(内覧なし) |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 売却価格×3%+6万円+消費税 | なし |
| 売却期間 | 3〜6ヶ月程度 | 1〜2週間程度 |
| 内覧対応 | 複数回必要(時間コスト大) | 不要 |
| 契約不適合責任 | 通常3ヶ月〜2年 | 免責または短期間 |
| 売却の確実性 | 売れない可能性もある | 確実 |
具体的な試算例
実際の物件を例に、総合的なコストを比較してみましょう。
【物件例】築15年、70㎡、市場価格4,000万円のマンション
一般売却の場合:
・売却価格:4,000万円
・仲介手数料:138万円(税込)
・その他諸費用:約20万円
・売却期間:4ヶ月
・内覧対応回数:10回(時間コスト約30時間)
実質手取り:約3,842万円
買取売却の場合:
・買取価格:3,200万円(市場価格の80%)
・仲介手数料:なし
・その他諸費用:約10万円
・売却期間:2週間
・内覧対応:なし
実質手取り:約3,190万円
この例では、手取り額の差は約650万円となります。しかし、時間的価値や精神的負担、確実性を考慮すると、一概に買取が不利とは言えませんね。
価格差を最小化する方法
内覧なし売却でも、工夫次第で価格差を最小化することができます:
オンライン内覧の併用:
バーチャル内覧を併用することで、一般売却に近い価格での売却も可能です。この場合の価格は市場価格の85〜95%程度が期待できます。
複数業者による競争入札:
複数の買取業者に競争入札してもらうことで、買取価格を5〜10%程度押し上げることが可能です。
売却タイミングの最適化:
市場が活況な時期を狙って売却することで、通常より高い価格での買取が期待できます。
9. 内覧なし売却に適した物件の特徴
すべてのマンションが内覧なし売却に適しているわけではありません。どのような物件が内覧なし売却に向いているのか、具体的な特徴を解説します。
立地条件による適性
駅近物件(徒歩10分以内):
駅からの距離が近い物件は、室内の詳細よりも立地の利便性が重視される傾向があります。特に都市部の主要駅近辺では、内覧なしでも購入希望者が現れやすいですね。
人気エリアの物件:
文教地区、高級住宅街、再開発エリアなど、人気の高いエリアの物件は内覧なし売却に適しています。エリアのブランド力が物件価値を下支えしてくれます。
投資物件として人気のエリア:
賃貸需要が高く、投資物件として人気のあるエリアでは、利回り重視の投資家が内覧なしでも購入を検討してくれます。
物件スペックによる適性
以下のような特徴を持つ物件は、内覧なし売却に向いています:
| 物件特徴 | 内覧なし売却への適性 | 理由 |
|---|---|---|
| 築年数 | 築15年以内:◎ 築16-25年:○ 築26年以上:△ |
新しいほど設備や状態の予想が容易 |
| 間取り | 2LDK-3LDK:◎ 1K-1LDK:○ 4LDK以上:△ |
標準的な間取りほど需要が安定 |
| 専有面積 | 50-80㎡:◎ 40-50㎡:○ 80㎡以上:○ |
需要の多い面積帯は売却しやすい |
| 管理状況 | 良好:◎ 普通:○ 不良:× |
管理良好なら室内状態も推測可能 |
売却理由による適性判断
売却理由によっても、内覧なし売却の適性が変わってきます:
転勤・転居による売却:
時間的制約がある場合は、内覧なし売却が最適です。買取業者を利用すれば、確実かつスピーディーに売却できます。
相続による売却:
相続物件の場合、複数の相続人がいると内覧調整が困難になることがあります。また、思い出のある実家を他人に見せることに抵抗がある方も多いでしょう。
投資用物件の売却:
賃貸中の投資用物件は、入居者への配慮から内覧が困難です。投資家向けの売却であれば、利回り情報で判断してもらえます。
住み替えによる売却:
新居の購入が決まっている場合、売却スケジュールが重要になります。内覧なし売却で確実性を優先するのも一つの選択です。
10. よくある質問と専門家の回答
内覧なし売却について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。あなたの疑問もこの中にあるかもしれませんね。
Q1:内覧なしだと本当に売れるの?
A:はい、売れます。特に買取業者を利用すれば、ほぼ確実に売却できます。不動産投資会社の統計では、買取依頼の90%以上が成約に至っています。
ただし、一般の個人買主への売却を希望する場合は、オンライン内覧などの工夫が必要になります。完全に内覧なしで個人売却するのは、立地や物件によっては困難な場合もありますね。
Q2:買取価格は本当に相場より安いの?
A:買取価格は一般的に市場価格の70-85%程度になります。ただし、これには合理的な理由があります。
買取業者は物件を購入後、リフォームや修繕を行ってから再販売します。また、在庫リスクや販売期間中の管理コストも負担するため、その分を考慮した価格設定になるのは当然です。
重要なのは、仲介手数料が不要、売却期間の短縮、確実性の高さなど、価格以外のメリットも総合的に評価することです。
Q3:後からトラブルになることはない?
A:適切に進めれば、トラブルのリスクは最小化できます。重要なのは以下の点です:
- 既知の不具合や問題点は全て事前に申告する
- 信頼できる業者を選択する
- 契約内容を十分に確認する
- 契約不適合責任の範囲を明確にする
特に買取業者との取引では、契約不適合責任を免責とする条件が一般的なため、売却後のトラブルリスクは大幅に軽減されます。
Q4:どのような書類が必要?
A:基本的には通常の売却と同じ書類が必要です。主要な書類は以下の通りです:
- 権利証(登記識別情報通知書)
- 固定資産税・都市計画税納税通知書
- 管理費・修繕積立金の額が確認できる書類
- マンションの管理規約・使用細則
- 建築確認通知書・検査済証
- 間取り図・設備仕様書
買取業者によっては、一部の書類が不要な場合もありますが、事前に確認しておくと安心ですね。
Q5:税金の扱いは普通の売却と同じ?
A:はい、税金の扱いは通常の売却と全く同じです。
譲渡所得税の計算や、3,000万円特別控除の適用条件なども変わりません。ただし、買取の場合は売却価格が低めになる傾向があるため、結果的に譲渡所得も少なくなり、税負担が軽減される場合が多いですね。
Q6:住宅ローンが残っていても大丈夫?
A:住宅ローンが残っていても売却可能です。
売却代金でローンを完済できない場合(オーバーローン)は、不足分を自己資金で補填する必要があります。買取業者は金融機関との調整にも慣れているため、スムーズに手続きを進められることが多いですよ。
任意売却が必要な場合でも、専門の買取業者であれば対応可能です。まずは現在の住宅ローン残高と物件の査定価格を確認してみましょう。
11. 内覧なし売却の成功事例
実際に内覧なし売却を成功された方々の事例をご紹介します。あなたと似た状況の事例があれば、参考にしてくださいね。
事例1:転勤が決まった会社員Aさん
【物件概要】
・東京都内、築12年、3LDK、75㎡
・駅徒歩7分、市場価格推定5,800万円
・住宅ローン残高3,200万円
【売却の経緯】
Aさんは突然の海外転勤が決まり、2ヶ月以内に売却を完了する必要がありました。小さなお子さんがいる中で内覧対応をするのは困難で、買取業者への売却を決断されました。
【売却結果】
・最終買取価格:4,600万円(市場価格の79%)
・売却期間:3週間
・手取り額:約1,350万円(ローン完済後)
・仲介手数料:なし
【Aさんのコメント】
「最初は価格の安さに驚きましたが、仲介手数料がかからないことや、確実に売却できる安心感を考えると妥当だと感じました。何より、内覧対応のストレスがなく、転勤準備に集中できたのが良かったです。」
事例2:相続物件を売却したBさん
【物件概要】
・神奈川県内、築25年、2LDK、65㎡
・駅徒歩12分、市場価格推定3,200万円
・相続により取得、居住経験なし
【売却の経緯】
Bさんは父親から相続したマンションの売却を検討していましたが、思い出のある実家を他人に見せることに抵抗がありました。また、相続人が3人いるため、内覧の日程調整も困難でした。
【売却結果】
・最初にオンライン内覧を実施
・最終売却価格:2,950万円(市場価格の92%)
・売却期間:1.5ヶ月
・売却方法:オンライン内覧を活用した仲介売却
【Bさんのコメント】
「オンライン内覧という方法があることを知り、これなら父の思い出を大切にしながら売却できると思いました。結果的に想定以上の価格で売却でき、相続人全員が満足しています。」
事例3:投資用物件を売却したCさん
【物件概要】
・大阪市内、築8年、1LDK、45㎡
・駅徒歩5分、賃貸中(月額家賃12万円)
・市場価格推定2,800万円
【売却の経緯】
Cさんは不動産投資の方針転換により、保有物件の売却を決定しました。賃貸中のため内覧は困難でしたが、投資家向けの売却を検討しました。
【売却結果】
・投資家ネットワークを活用した直接売却
・最終売却価格:2,650万円(市場価格の95%)
・売却期間:3週間
・購入者:不動産投資家